CHARACTER

日本人気質

日本列島という孤島で育まれた特異な日本人気質を採り上げてみます。

妙法蓮華経

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妙法蓮華経

法華経が大乗仏教の代表的経典として、紀元2~3世紀に登場したことは先に触れた。法華経は妙法蓮華経の略で、妙法は真実の法の意である。蓮華は蓮の花であり、泥の中から美しい花を咲かせる姿に、仏教者は己の生き方を感じ取ったのである。泥は欲望や嫉妬の...
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オシム氏の日本人論

脳梗塞で倒れ、クロアチアで静養していたオシム氏が日本の思い出を語り、興味ある日本人論を述べている。まずはその体力差についてである。日本の選手は欧州の普通の選手ほど走らない。本当は自分が小さいのだから、もっと走らなければならないし、もっと動か...
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自己防衛社会 ”惣”が育んだもの

もともと几帳面な民族などいるわけがない。集団のなかで、周りの目を気にしながら生きていくうちに醸成されていったものである。子をもつ親がよく口にする「周りの人に迷惑をかけない人に育って欲しい」という願いは、日本人気質の一面をよく表している。周り...
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玉虫色

灯明に離れてすわる 朧かな俳人・斎藤梅子氏の名句だが、灯明から離れたところに漂うほのかな余情を朧と詠んだのである。朧はぼんやりと霞んだ景色であり、うっとりした気分が漂う。われわれ日本人は、ことのほかこのような風景を好むように思うが、考えを進...
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美的センス

かつて平安時代の代表文学『源氏物語』に流れる、しみじみと哀愁を湛えた情趣を、本居宣長は“もののあはれ”と呼んだ。不幸な終局を迎えるドラマを見終わったあとの「ああ」という嘆息である。現在、われわれは“もののあはれ”を口にはしないが、この気分は...
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仰いで天に恥じず

孟子天は中国に源を発する。ひとは天命に従わねばならず、これに逆らうとお天道さまが見ていて、天罰を下すという。西郷の「敬天愛人」、漱石の「則天去私」もこれから来ている。“孟子”に「仰いで天に愧じず、俯して人に怍(は)じざるは、二の楽しみなり」...
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切腹の美学

土佐勤王党、吉田東洋を暗殺土佐勤王党の領袖・武市半平太が壮烈な三文字腹で切腹したのは、慶応元年5月、陽が落ちて篝火の焚かれる時刻であった。土佐勤王党は武市が"一藩勤皇"を唱え、下級藩士・郷士200名を擁して成立した。これに対し土佐藩参政・吉...
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ガンと闘うひとびと

医師になってはじめて受け持った患者さんは、大学教授であった。つい1ヶ月前までは学生身分で、教授と名のつく先生方にひたすら恭順の意を唱えていたわけだから、突然そういう立場の方に“先生”などと言われると、面食らってしまったのは言うまでもない。し...
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