世界史ひとこま ガンダーラの栄華は夢のごとく 昔、学校の授業で、インドの北にガンダーラという処があり、仏像はその地で初めて造られたのだと教わった。それまで、仏像はこの世に存在しなかったのだという。ところで、インドではお釈迦さんが死に臨み、自らの彫像を掲げることを禁じた。他人に頼らず、自... 2020.10.17 世界史ひとこま
日本人の宗教心 神をとるか仏をとるか もともと我が国の神は自然崇拝から発したもので、八百万の神々が山川草木至る所、家のなかにもおられるという。古代人は神のおはしますところを掃き清めて祈りを捧げ、感謝や心の救済を願っていたとおもわれる。ところが7世紀にいたり、アマテラスを押しいた... 2018.04.22 日本人の宗教心
世界史ひとこま 洛陽のこと 9秒984年前、高校生だった桐生選手が100㍍を10秒19で走ったニュースは、驚きをもって迎えられた。近い将来9秒台で走る最初の日本人になるだろうと、多くのものが予想した。それだけに今回の9秒98は、本人にも我々にも待ちわびた朗報といえるだ... 2017.09.12 世界史ひとこま
世界史ひとこま 錬金術と幻想 今や錬金術といえば利殖目的の不動産投資や悪徳商法を指すことが多いが、もともとは一般の物質を完全な物質に造り替えようとする技術を指した。錬は修練、鍛錬、錬成など、ねり、鍛えるという意である。とくに中世のヨーロッパでは、「賢者の石」なる触媒を用... 2016.02.29 世界史ひとこま
日本人の宗教心 阿修羅 ひとりで何人分もの働きをすることを、三面六臂とも八面六臂ともいう。「臂」とは手首から肘にいたる前腕の意で、3つの顔と6つの腕をもつ仏像から来ている。八面六臂像は現実には存在しないが、超人的な働きをするという意味からそう呼ばれるようになった。... 2011.04.10 日本人の宗教心
海外紀行 フィレンツェ紀行 ミラノからユーロスターで2時間半、古都フィレンツェにつく。古都というからには、古いものを手つかずで置いておこうというのであるから、近代的なインフラ整備を期待してはならない。水道の水の出が悪いなどと苦情を言ってはいけないのである。それにしても... 2011.01.28 海外紀行
四季雑感 四国にも霊山あり 松山市の郊外久万高原から車で面河渓谷に向かい、30分ほど九十九折りの山道を登りきると、突然視界が開けて四国カルストの台地に到着する。放牧された牛たちの間延びした動きに、下界ですり減らした神経の愚かさを恥じながら山荘に腰を落ち着け、一夜を過ご... 2006.09.03 四季雑感